猿板

遊山黒子衆SARUの記録

火ノ国遊山2008 主峰を目指す

万葉の里

 高原にそびえ立つ独立峰。
急峻な山が重なる四国の風景と比べ
九州の山と空は広く雄大でした。
久住山(くじゅうさん)
 大分県竹田市にある久住山は標高1,787m。
中岳、三俣山とともに久住山系山塊をなし
坊ガツルを挟んだ東側の大船山系と対峙する
九重連山の主峰で南麓には久住高原が広がります。
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 登山道は“牧ノ戸峠”や“長者原”など幾つかあり
今年4回目を迎えたSARU九州遠征は
九重連山の主峰を目指し南に位置する
赤川温泉”から頂を目指すことにしました。

◆新緑の風
 金曜日の仕事を終え四国をたち
「道の駅竹田」で前泊宴会を・・・。
翌朝少々重い頭と反省を抱えて
赤川温泉登山口へ向かいました。

 雨上がりの久住高原は朝の光が降り始め
ブナの南限四国ではあまり見かけない
クヌギ・コナラの広葉樹林
今、正に新緑に輝いていました。

◆森へ深く
 曇り空でも回復感じる風が吹く
身支度を調え温泉のわきから
久住の懐の森に入って行きました。
 
 新緑に包まれた雨上がりの道は
足下は少し緩くも感じましたが
森に咲く水滴を纏ったツツジ達が
目線を持ち上げてくれました。
 

◆森を抜ける
 クヌギの高木帯を2時間も進めば
火山への森の最前線中低木帯にかかり
久住主峰の勇姿が現れました。

 目の前に迫る久住の頂は
南アルプス北岳バットレス
彷彿させる迫力で聳えていました。

 頂を目の前にした我々の周りは
“ミヤマキリシマ”が見頃を迎えていましたが
残念ながらお目当ての稜線には
開花は達していないようでした。

 でもこれが今回の“一期一会”
可憐な高嶺のツツジに励まされながら
ラストアタック急登に向かいました。