猿板

遊山黒子衆SARUの記録

和宏さんの花巡礼「四国カルスト」 木霊

天狗高原へ

 「河童ちゃん ここは
   紅葉も良さそうやね」
 大川嶺を後に再び森に下り
四国カルスト姫鶴平を目指す。


◆姫鶴平
 ここは日本三大カルストの一つ
四国カルスト中央部にある丘陵地で
見渡す限り広大な牧草地が広がる。



                
ケヤキ
 長く人が関わった高原の北斜面に
この山域のかつての姿をとどめた森がある。



長い眠りから目覚めた木々が
森の空気を新緑色に染めて
ブナの落花も多い様に感じる。
                 
 ヒキガエルや虫たちも
冬の眠りから目覚めたようだ。



 柞(ははそ)の森は
多くの命を養う母の森。


             
◆花の聖域
 海底から隆起した
四国カルストは石灰の山。



伊吹山など石灰の山は
独特な植生の宝庫となる。
                 
この日すでに春の花は終わり
ひっそり咲いた夏に向かう
清楚な花たちが迎えてくれた。



                 


  手をついて歌申しあぐる蛙かな  宗鑑