猿板

遊山黒子衆SARUの記録

店長森の精霊に会いに行く 結び

kurokoshusaru2006-10-04

◆脊梁
 山の背骨である稜線は、
雨や風にさらされるために、
土が洗われやすい場所です。
そんな稜線の林相は、
リョウブやツツジなど、
土が無くても根で微生物を養い、
窒素を作ることが出来る植物多く見られます。
 ちなみにリョウブはまっすぐ育ち、
しなりがほどよく「杖」には最適です。

◆再会
 頂きに近いのか勾配が緩やかになった頃、
オオイタヤメイゲツ(楓の仲間)の大木が現れ、
いよいよ雰囲気がそれらしくなってきます。

 土も増え笹床が豊かなその奥に、
推定樹齢600年四国最大と言われる、
精霊「ブナ」の大木が鎮座しています。

 これが600年の齢を重ねた精霊です。
山の尾根にしっかり根を張り、
大空に向かって太い枝を気持ちよく広げたその姿は、
まるで大地と天を結ぶ神経の様に思えます。
10年前に覚えた感動が蘇ってきました。
 そう、この木が頂きに急ぐ私に、
「ちょっとお待ちよ」と声を掛けてくれたのです(笑)

◆頂
 頂上は大木の先にあり、
行ってはみたものの、
すぐにブナの元にかえってしまいました。
やはり今回の居場所はブナの元にあったようですね。

◆微睡む
 大木に抱かれながらくつろいでいると、
ブナが深く根を下ろしている地の底から
何か力強いものを体全体で感じます。

また守られているような安心感と共に
心地よい睡魔が襲ってきます。
あの深い眠りです。
 さて精霊は今回何を語りかけてくれるでしょうか・・・。

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