猿板

遊山黒子衆SARUの記録

笹ヶ峰山行 其の一

kurokoshusaru2005-11-09

 私がかつて関わりを持たせて頂いた笹ヶ峰「丸山荘」に、
地走りとイタチ君と訪れてきました。
 四国には「笹ヶ峰」と呼ばれる山は、私の知識では他に2つあるのですが、
この笹ヶ峰は、愛媛県西条市といの町(旧本川村)の境にあります。
 その8合目にある山小屋「丸山荘」を30年あまり守られていた、
伊藤さんご夫妻に出会ったのは、もう10年以上前になります。
 お二人のお人柄に惹かれ、ただひたむきに通い詰め、
色々山の事を教わりながら、お手伝いをさせてもらいました。
 そして今日、先日亡くなった山のお父さん伊藤朝春さんと共に、
荷揚げし、草を刈り、手入れしてきた道を、
三年ぶりにSARUの仲間と共に登っています。
 道沿いに張ったロープや、道標などすべてが懐かしく、
その向こうにお父さんの笑顔が見えて仕方ありません。
 登り初めて1時間で丸山荘までの中間地点の「宿」という平坦地につきます。
この山域は、かつて住友が採掘した銅の精錬の為に使う炭を作っていた山で、
最盛期には、この宿に炭の運搬のための馬が100頭あまり居たそうですが、
今は荷を下ろし、一息休憩するにはもってこいの静かな場所になっています。
私の中には「宿」の静けさに、懐かしい思い出が流れていました。