猿板

遊山黒子衆SARUの記録

テント泊登山

 昨今の中央アルプスを見てきた魔王が、
中高年のテント泊が増えたとおっしゃる。
 確かに、前回の白馬大池のテント場にも、
それなりにお年を召された元気なテント泊登山者が見受けられた。
 確かにテント泊は、
山小屋のような食事や就寝起床時間の拘束はない自由さがある。
 ただ確実に道具が増え重荷になるが、最近の道具の軽量化はめざましく、
2泊3日テント泊山行装備10kgとの装備例が、山岳雑誌に載っている。
 でも私は、自分の経験上テント泊の危険性は覚悟している。
風速40mの低気圧を経験した私は、
山には付属のペグ(テントを張る杭)は持って行かないし、
自然物を利用できない場所にはテントは張らない。
又、一酸化炭素中毒を経験しているので、
火を使う炊事は、極力テントの外で行うよう心がけ、
バーナー(火器)のチョイスは一番神経を使っている。
 道具を使う便利さの裏側には、危険が隠れていると常に思っている。
事故は他の方に、ご迷惑をかけることが多いもの、
道具の使い方や危険性をしっかり認識して、
安全に快適な登山を楽しんでもらいたいと願っています。