猿板

遊山黒子衆SARUの記録

小雪の三辻山遊山 結

                                                       

「落ち葉が
   気持ちえぇですね」

ここは春と秋双方の
落葉が重なっている。
◆稜の道
 主稜線に乗った
山道は静かに下りはじめ
忘れられた昭和の園地に至る。

 頂上で一本しょうや。

◆頂に立つ
 家を発って2時間で
標高約1200mの山頂に立つ。

                             

この山頂から眺望できる
石鎚山山系から剣山山系は
今日は寒雲に隠されていた。

 「海に島がない」

   「これは太平洋やき」

 Y'sの海は瀬戸内やもねぇ。
島浮かぶ風景もえいやいか。

                                     

◆森に帰る

 森に帰ろうか。

 山頂で一休みの後
三辻の森の杣道へ下った。

 昭和の園地は
三辻山直下にあって
北面の森に眠っている。

                       

 自然は人の想いや化学など
及ばない遙かに深い懐にあり
宇宙全体の命が絡合していると
最先端物理学は考えていると言う。

◆共生する森
 三辻山の頂上部にある森は
自然に生えたブナと樫が並ぶ
暖温帯と冷温帯樹木の混生林で
互いに共生し森を成している。

 「これ椎茸でね」

 それは樹々だけではなく
多くの命が役割を担っている。

 ちょっと違うような。。。

                     

 長く森に通っているうちに
どんな繫がりかは解らないが
確かにあると感じる様になった。

 自然観察が化学の基礎だよな。

                  冬の海沖に光を集めたり  沢木欣一