猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き 老鶯

 すっかり薄暗くなった小径に
ガクウツギのガクが
並んだ灯籠のように白い

 そんな灯りに導かれ

 小径を抜けたところで

 近い!近い!

姿の見えない鳥は鶯でした。
諦めかけていたところに

「おった!」

= 老鶯 =
  季語・老鶯/ろうおう  夏の鶯をいう。
 老鶯は漢詩に使われた言葉で、夏になって声に張りのなくなった鶯をいうが
 実際には春よりも鳴声は達者で、夏の山河の生気と負けないほど高らかである。
 人里近くで鳴く春とちがい営巣する山や林で多く聞かれる。
                =きごさい歳時記より=


雌が巣に餌を安全に運べるように見張りをしているそうです。

 

 警戒しなさいよいう合図は
ケケケケケ・・・と囀るのだそう

 

 ホーホケキョと鳴く鶯に出会えたのは
上手に隠れちょったがやねぇ 笑

 山歩きの素敵な一期一会でした。

                     老鶯や晴るるに早き山の雨  成瀬櫻桃子