登り口の気温は３℃。
天気予報で特に前線予測は難しく
私は予想は「最悪」対応は「大胆」。
今日は傘差して歩こうや。
◆傘差して
「5度でも雪が降り
－5度でも雨が降る」
昔山小屋のお母さんがそう言う
山は入ってみないと解らないものだ。
◆氷のこと
「雪は温度で溶けず雨で溶ける」
山小屋のお母さんはそうとも言った。
今年の連続した寒波で凍った水は
この雨で角が取れて丸まってきた。
「この林道はいつも
溶けたり積もったりで」
雨で雪が溶けるか固まるかは
標高や日当たりで差があるものだ。
◆水のこと
「普通なら今日は
やめとこうかでしょうね」
今日の雨は小雨程度で
風は殆ど吹かず穏やかだった。
でも静かないい風景だよな。
山を覆う雲もゆっくりと流れ
谷を挟む対岸の山が見え隠れする。
薄い霧の中で樹々に着いた
雨粒もいい風景を見せてくれる。
これも今日の一期一会だろう。
◆雪のこと
林道はゆっくり標高を上げ
風景を覆う雪の量が増してきた。
「まだ繋がっちゅう」
ここで気温は0度。
この雨と気温なら結構残るかもね。
「ほんと今年も解らんね」
30年間冬毎雪の降り方は違っていた。
これが海洋国日本の冬だろうね。
面白し雪にやならん冬の雨 芭蕉
