猿板

遊山黒子衆SARUの記録

小雪の三辻山遊山 十二月

                                                   

 日本は高気圧に覆われて
日差しの届くところが多いものの
北日本は天気図上には書かれていない
低気圧や前線で雪や雨の降る所がある。

◆空を観る
 日本の季節を二分する寒気は
現在北米と日本に別れ南下している。
これは次の寒波が早いということで
上空ほど強く流れ込む傾向が続いている。

 

 これは昨年北国に記録的な
雪を降らせた偏西風と似ている。

                                                   

◆君の休日

 週末はどこ行きたい?

  「三辻山 お蕎麦食べたい!」

 今日はtochikoに
選んだ山へ行くこととした。

 「だんだん枯れてきたね」

個々人生があり価値観が違うのが普通で
互いに認め合えば人生二倍楽しめるのに
利己で喧嘩したり離婚しては勿体ない。

                 

 山桜の多い山腹の木々も
紅葉して葉を落とし始めた。

 また師走が来たな。

◆川を遡る

 「一雨欲しいでねぇ」

 鏡川に添う山間県道を走り
源流域三辻山の森を目指した。

 確かに水位が下がったなぁ。

           

 最深集落をすぎた山間県道は
峠に向かい葛籠折れに標高を上げる。

 朝は陽射しが強いが午後は曇るかな。

 やがて目指す山域に突き出た
岩山が現れ空色も見えはじめた。

           

◆峠に上がる
 郡境の峠に近づき土佐湾が現れ
雲の弱い収束帯による雲が見えた。

 高い処で暖気と寒気の
押し合いが始まったようだ。

 そんな12月に入った三辻の森は
どんな風景を見せてくれるだろう。

                      風の日の雲美しや十二月  有働亨