猿板

遊山黒子衆SARUの記録

晩秋に入る剣山遊山 秋の川

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 低気圧が東北地方を通過。
西日本や東日本の太平洋側も
湿った空気が流れ込むため
山地は雲が広がりやすいだろう。

◆空を観る
寒気と暖気が押し合う西日本は
まだ太平洋高気圧の圏内にあり
朝夕気温が下がり涼しくなっても
日中気温は高く午後は不安定になる。

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紅葉始まる山便りが届いた週末。
tochikoとかよう剣山を訪れた。
今回は景勝行楽の混雑を避けて
平日休暇を取った一泊山行だった。

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◆川を遡る
 吉野川を溯る山間国道に降りた。
国道から見る川岸の樹々に移ろいが見えた。

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 「ここの紅葉は11月に入るね」

県境を越え橋を渡り祖谷川に添う。
川の水量は下がり樹々が紅葉に備え
水を吸い上げ始めた様に感じた。

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◆峠に上がる
 最終集落を過ぎ山間国道は
標高を上げ霊峰剣山が現れた。
 山麓の樹々もまだ青いが
所々に山葡萄の紅葉が見えた。

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最後の登りに入った路面に
落葉が増え木洩れ日が射し始める。

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標高1400m登山口の駐車は疎ら。
気温は18℃でまだ暖かくウエアは
夏の物でちょうどぐらいだろ。

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◆居場所に帰る
 いつも泊まりの時はゆっくり発ち
すっかり馴染みになった民宿で昼を頂く。

 「お久しぶりです」
   「ほんまじゃぁ お帰りなさい」

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 お疲れさま 乾杯。

泊まりで御神酒を頂いた。

 今年の紅葉はいいようですね。

「よぉ染まってくれたわ」

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 私はいつものカニ炒飯の大盛り
tochikoはお気に入りの肉うどん。

 「作りたてのおはぎをどうぞ」

私達は人に会う山歩きも好きだ。

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 この騒動で間が開いて
寂しかったと言ってくれた山小屋で
どんな一期一会に出会えるか。

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                     秋の河うき世の人に遠ざかる  大魯