猿板

遊山黒子衆SARUの記録

中秋の剣山遊山 承

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 「上から着いたのが見えたわ」

 山神様は既に頂上を往復し
登山道の様子を見てきたと言う。

 お元気そうで何よりです。

◆落ち合う
 「急がんじゃろう」と
彼此1時間以上交わしたお話しは。
もうこれでいいのではないかと思うほど
また肥やしとなる大切な話を頂いた。

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◆リフトに乗る
 「登りはリフトじゃろ」

途中まで一緒に行こうと仰った。
山神様が仰るならそうしましょう。

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「今年の紅葉は
  少し早いように思うわ」

リフトに乗っても話は続く。
 なんて温かい時間だろう。

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そしてリフトは
山雲の中に入ってゆく。

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◆西島駅のこと
 「そしたらな
   次は小屋で会おうな」

また土佐にもお越し下さい。
 ありがとうございました。

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 「どの道で行く?」

今日はいい霧だから
少し遠回りしていくか。

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 「山神様の言うとおり
   紅葉が早いかもしれんね」

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◆山霧の道
 秋の風吹く山道は
光る霧の中深く入ってゆく。

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 「ムシカリの実が綺麗な」

今年は長雨のせいか葉もよく残り
秋の花も順調に開花しているようだ。 

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 「紅葉が楽しみやね」

久しぶりに淡色が楽しめそうだな。

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                    霧の道現れ来るを行くばかり  松本たかし