猿板

遊山黒子衆SARUの記録

奥物部長笹谷の遊山 結

                                               f:id:kurokoshusaru:20190407214724j:plain

 「これって毒ですよね?」
 そう これはトリカブト
葉っぱ一枚で死亡例がある猛毒。
動けない植物は毒で身を守るしかない。

◆森へ分け入る
 ヌル谷を後に山道を登る。
カヤハゲは全山自然林に覆われ
標高1200mを越えると亜寒帯林になる。

f:id:kurokoshusaru:20190407214849j:plain

◆森の母
 長笹谷支流ヌル谷の源流に
tochikoが森の母と決めた栃がいる。

                 f:id:kurokoshusaru:20190407214940j:plain

樹齢300年を越えると言われる
栃の老木が天に向かって広げた枝には
長年耐えた風雪が刻まれているのだろう。

f:id:kurokoshusaru:20190407215048j:plain

◆森の懐へ
 私は人工林も自然だと思っているが
やはり自然に出来上がった森は気持ちがいい。

                             f:id:kurokoshusaru:20190407215214j:plain

自然は互いの競争に勝ったものだけが
生き残って来たと言われているが
私は助け合い共生してきたと思っている。

f:id:kurokoshusaru:20190407215315j:plain

それは何の役にも立たない命は
自然界には存在していないためで
自然を破壊すると思われている人間も
自然の一員として立派に役立ってると思う。

                 f:id:kurokoshusaru:20190407215421j:plain

 のろさんをカヤハゲの
聖地に案内しましたかね?
 「いえ行ってませんよ」
じゃあ行く先を変更しようや。

f:id:kurokoshusaru:20190407215525j:plain

                      春めきてものの果てなる空の色  飯田蛇笏