猿板

遊山黒子衆SARUの記録

梅雨晴間の五山所道遊山 承 =過去板=

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 御在所山の名は各地にあり
この山は安徳帝を奉じて落ち延びた
平教盛がこの地の大屋敷に
居を構えたことに由来するとも言われる。

◆歴史の跡
 その名は安徳帝を守り平教盛らが
逃れ住んだという伝説に由来し
安徳屋敷跡や二位尼観音菩薩
地中から出現したなど伝承がある。


◆暮らしの跡
 今は住むものが居なくなった
集落跡地では銀杏や椎茸などの
この地を離れた農家による
農業利用が細々と続いている。
    

道端にはカリンやスモモなど
果実を結ぶ樹木が植えられ
ここに人の暮らしがあった事を伝える。

         

◆信仰の跡
 段々畑の中にぽつんとある鳥居は
今も供えを欠かしていないようだ。


供え物のナンテンや榊が
花を咲かせ迎えてくれた。
          

 アサギマダラが
今年も大屋敷に帰って来た。


◆分け入る
 里道の終点にある民家。
私達がここを初めて訪れたときには
老夫婦が確かに住んでいた。
       
その民家の庭先を抜け
御在所山への山道に分け入る。

                 南天の花にかくれて人嫌ひ  鷹羽狩行