猿板

遊山黒子衆SARUの記録

仁淀の咲くら遊山2017 桜集落

山桜

 晴天下の満開も良いけど
私は桜には雫が似合うと思う。
 特に雨粒纏う山桜は美しい。


◆ひょうたん桜のこと
 桜を守り集落の名を桜とした
旧吾川村の山間集落は今年も
見事な桜色で迎えてくれた。



                
この山里を見守ってきた
根元廻り6m 樹高21m
推定樹齢500年のウバヒガン桜も
霧を纏う満開の花で迎えてくれた。



◆心咲くこと
 今では静かになったこの集落は
多くの全国紙の表紙を飾った
桜の開花期には多くの行楽客訪れ
                    
集落は総出で
もてなしもてなして下さる。



私はここで桜を愛で
うどんとお酒をいただき
                
毎年訪れる事が
私のエールと思っている。
           
そうしてこのご縁が
いつまでも続くことを願っている。



◆桜のこと
 なんだか今年の花は
中越と同じで色は濃いけど
小さくなった様に感じる。
                    
 そう言えば山間集落の
ある老人に聞いたことがある
 「人が居なくなると
    桜の花は小さくなる」



桜は日本人に寄り添い生きてきた。
 いや日本人と一体なのかも知れない。


                 


  さまざまのこと思ひ出す桜かな  芭蕉