晴天下の満開も良いけど
私は桜には雫が似合うと思う。
特に雨粒纏う山桜は美しい。
◆ひょうたん桜のこと
桜を守り集落の名を桜とした
旧吾川村の山間集落は今年も
見事な桜色で迎えてくれた。
この山里を見守ってきた
根元廻り6m 樹高21m
推定樹齢500年のウバヒガン桜も
霧を纏う満開の花で迎えてくれた。
◆心咲くこと
今では静かになったこの集落は
多くの全国紙の表紙を飾った
桜の開花期には多くの行楽客訪れ
集落は総出で
もてなしもてなして下さる。
私はここで桜を愛で
うどんとお酒をいただき
毎年訪れる事が
私のエールと思っている。
そうしてこのご縁が
いつまでも続くことを願っている。
◆桜のこと
なんだか今年の花は
中越と同じで色は濃いけど
小さくなった様に感じる。
そう言えば山間集落の
ある老人に聞いたことがある
「人が居なくなると
桜の花は小さくなる」
桜は日本人に寄り添い生きてきた。
いや日本人と一体なのかも知れない。
さまざまのこと思ひ出す桜かな 芭蕉