高知県北西部にある吾川郡旧仁淀村は
祖父が村長を務めていた私の源流。
この里の文化が生きている土佐の最深部には
全国に知られる桜の銘木達が生きています。
◆桜に集う
四国の山間を訪ねる和宏さんの花巡礼。
今年の桜の章は和宏さん猟師Kさん歯医者さん桂子さん
いよちゃんあやと、カミーと共に仁淀川町を訪れました。
◆吾北のひょうたん桜
全国紙の表紙を数々飾ってきた土佐の銘木
樹齢約500年高さ約25mの“ウバ彼岸桜”が
今年も天に向かって無数の花を咲かせ
私達を迎えてくれました。
年々寂しくなる集落にこの時期は笑顔が咲く。
「桜があるから人が来てくれる。」
この地を「桜」と名付け桜と共に生きてきた
桜地区の老人がいつか私に語ってくれました。
◆市川家のしだれ桜
土佐藩番所役を代々務めた
旧仁淀村市川家にあるしだれ桜は
花を潜って入るように植えられています。
その人を迎える心を感じる桜に
時代劇で見る番所のイメージとは
少し違うものを感じます。
大空の鏡の如き桜かな 高浜虚子