温かさと寒さを繰り返しながらも
一歩一歩春の懐へと近づいてゆく
気配を感じる休日
母を連れての里帰りでした。
「もっと街に居てもえいのに」
「まぁ、こたつの番でもしよるき」
やはり畑が気になるのでしょう。
2ヶ月振りの故郷に
雪はありませんでしたが
裏山の折れた竹を見れば
大雪だったことがわかります。
水は心配ないね。
雪の恵みで田畑も潤います。
椿の花が
枯れた風景に紅をさす。
里のキャンバスには
これから少しずつ色が加わり
春の絵へと近づいていきます。
紅梅の満を持しをる蕾かな 下村梅子