猿板

遊山黒子衆SARUの記録

三嶺清明の節 転

ザックをおろす

 荒れた峠道を抜け空が開ける。
足場が悪いから結構踏ん張って
足がへろへろになったよ。
この平坦地で一本しよう。


◆鹿の寝床
 ここは15年位前の冬
tochikoと鹿の足跡を追って
見つけた稜線付近の平坦地
風を避けれるテン場にもいい場所。



◆東熊山に登る
 かつて剣山から続くこの稜線は
笹に覆われ縦走も大変だったが
いま笹が去りススキが根を下ろし始めた。
それは鹿防止ネットの中も外も同じ事。
                     
山麓があんな状態になっても
山頂付近にネットを張り続けている
この人達は一体何をやっているのか?
30年近く変化を見てきた私には理解できない。



 今日の気温と風は程よく
汗もほどほどにいい感じだった
 さあ もうすぐカヤハゲだ。
                 
◆眺めること
 標高1720mに登頂すれば
目の前に座る三嶺までワンピッチ。
                     
今日は大気が澄んで
太平洋まで見渡せる。
この頃が一番気持ちがいい。



 東にいらっしゃる霊峰を眺め
往路ラストの休憩にしようか。
 結構下草が回復してきた様に思うなあ。


                 


  死は春の空の渚に游ぶべし  石原八束