剣山と次郎が見える。
なだらかな群生地を後に
山道は再び急な斜面を横切り
稜線に登る尾根の道に向かった。
◆春の日差し
時々鹿の糞が落ちている。
立木以外下草がなくなっている。
25年前と違う風景になっていた。
◆尾根の道
「アキレスのストレッチやね」
尾根に忠実にほぼ直登する山道は
急ではあるが気温が程よく気持ちが良い。
杉林の合間に所々赤松があり
この標高にまで人の営みが残っている。
きっとここまで薪集めに来ていたのだろう。
◆稜線の道
30分ほどで尾根に出る。
ここからは落葉樹林帯となり
芽吹く前の森に春の光が射していた。
「これは何の羽根ですか?」
カラス科のカケスの羽
頭が良い鳥で物まねも上手だ。
しかしここも笹を失っている。
でもこれも自然の営みなんだろう。
鳥の羽に見初る春の光かな 樗良