猿板

遊山黒子衆SARUの記録

おさむの帰郷遊山 結

Lastattack

 三嶺はどのルートを取っても
最後に急な登りが待っています。
でも思い出話が花咲いたこの日は
辛さはちっとも感じませんでした。
◆女神の頂へ
 おさむと初めてこの山に登ったのは
まだおさむが学生の頃だったよね。
そしてあの頃の地球は重力も弱く
お互いもっと身軽に登ったよね(笑)

                
◆女神の庭へ
 この日前線が抜けた四国山地
穏やかな晴天に恵まれました。



                
女神が与えてくれたこの好機は
思いっきり天空にテントを張って
オープンキッチンで盃を交わそう!


     おまえ一献 われ一献 (嬉々



◆至福の時へ
 職業クライマーであったおさむは
4月から今まで培ったザイルワークを教える
個人事業コンサルタントを立ち上げると言う。



それは彼が学んだ地質学を
この災害国日本に神様が呼んだと思う。


              
度重なる震災で亡くなった人たちを想い
「防災」ではない「減災」のために
自らの技術で社会貢献をしたい
おさむの高い志だと兄と姉は思っています。

◆春の星空へ
 今日もいつもと何も変わらぬ
お天道様が山の彼方に去って行く。



この心洗われる風景を一日でも長く
一人でも多くの子孫と感じていたい。


             
そんな志を持って船出する弟から
今回多くの事を学んだ気がします。



      帰ってきてくれて
         本当にありがとう。



                                       春の星またたきあひて近よらず  成瀬櫻桃子