猿板

遊山黒子衆SARUの記録

八田さんの自家旅「三嶺」 独りごと

帰り道

 この森は一度リセットするしかない。
今まで自然はそうやってきたはず。
 だって一万年後には
この山も氷河に覆われるはずだから。


 たとえば岩塩が存在するのは
海が一瞬にして蒸発した証で
それは大隕石の衝突が起因し
地球上の命の殆どがリセットされた
とも言われている。



 「自然保護」「環境問題」とはなんだろう。
目の前にある自然環境を維持する事なのか。
それは今まで繰り返してきた「生存競争」をも
否定してまで行わなければならないことか。

変化する環境に適合出来ず「淘汰された種」を憂い
強い遺伝子へ更新を行う「外来種」を嫌う。
しかしトキ、カワウソだって稲だって
私達人間だってそもそも「外来種」のはず。

 いま多額の血税が投入されている
「自然保護」「環境問題」に私は納得できない。
また自然・環境を食い物にしていると考えないと
私の中でつじつまが合わない。

 自らの行いを省みることなく
科学を無視した嘘をつき
まじめで従順な国民を欺き
そのツケは全て子供達に押しつけ
私腹を肥やす人が多すぎると私は感じている。

                              秋の燈のいつものひとつともりたる 木下夕爾