山道が南に向かえば風が止み
三辻山を南に巻く山道に交わる。
山の北と南では気温が5℃位は変わる。
◆若葉の道
これから山道は稜線を追い
高木はまだ根を張らず日当たりもいい
中低木の林の芽吹きも早かった。
◆野花の道
この稜線には日当たりと
水はけが良い場所があって
菫の絶好の住処になっている。
穏やかな陽だまりで
気持ちよさそうに咲いている
居心地が良いのだろうなぁ。
◆躑躅の道
この山域が天に突き出した
大岩の黒滝峰に上がることとした。
大岩に向かう道はヤセ尾根で
道幅は狭まり木々の間を潜る。
稜線からピストンする道は
ミツバツツジの群生から始まる。
「アケボノもおるで」
工石に行かんでえいやん。
稜線の道はさらに狭まり
ヒカゲツツジ覆われた岩山に上がる。
「ちょうど見頃やね」
それにしても凄い数やね。
西に座す工石山には
先週見えたアケボノ色が見えない。
昨日の雨で終わったろうか。
◆かえり道
「躑躅は岩場が好きやろうか」
植物分布の原理原則は
「条件の良い場所は強い種が占め
弱い種は厳しい環境に追いやられる」
森の植物の移ろいも同じで
安定のなか極相に達すれば
根を張る植生は単調になる。
しかし降水豊富で隆起と崩壊を
繰り返す日本は複雑な地形を持ち
多種多様な外来種が生き残った
世界でも希な植物の宝庫。
そんな日本は世界一美しい
自然に恵まれてる国だと思う。
山菜も豊富で美味しいしね。
頂きます。
山路来て何やらゆかしすみれ草 芭蕉