猿板

遊山黒子衆SARUの記録

わいちゃんの帰郷遊山 故郷の時

室戸に向かう

 「僕って晴れ男なんです」
帰郷遊山最終日の室戸は
天気予報を覆す晴天に恵まれました。
◆大地のこと
 太平洋プレートとユーラシア大陸
ぶつかる巨大なエネルギーと堆積物が
長い年月をかけて作り上げた壮大なドラマを
ここ室戸では間近に体感することが出来ます。

◆空と海のこと
 大きな海の上を
気持ち良さそうに夏の雲が泳ぐ
室戸の風景が私達迎えてくれました。

その空海が名を頂いた
青い空と海を目の前にすると
この地で産まれ育った土佐人の
底抜けに明るい気性を感じます。

◆災害のこと
 気候の不安定な温帯にあり
隆起の最前線に生きて来た室戸には
繰り返し訪れた災害のメカニズムを
学ぶ事が出来る確かな証があり

それを伝えようとする人たちがいる。
              
 そして厳しい自然と共に生きて来た
先人たちの記憶が今も息づいています。

◆恵みのこと
 そんな自然は災害だけではなく
土佐にたくさん恵みを与えてくれました。

この豊かな海と大地がある限り
土佐はいつまでも生きていく事が出来るのです。

◆故郷のこと
 あっという間の3日間だったね。
帰って来てくれてありがとう。

兄ちゃんと姉ちゃんは
ずっとここで待っているからね。
いつでも帰っておいでよ。
 「行ってらっしゃい!!」
            
大切な弟を見送った帰り道
抜けるような雨が降り出しました。
 「神様は待ってくれてたんだね」

                        鰹来る大土佐晴れの濤高し  福田甲子雄