猿板

遊山黒子衆SARUの記録

食うはきぬ土佐帰郷 里への道

警報の朝

 一晩降り続いた大雨により
帰路に付いたR55は至るところから
土砂が路面に吹き出し始めていました。
◆小さな喫茶店
 室戸に住む姪が心配してくれた
通行止めを間一髪で通過した私達は
安芸市で朝食を頂くために
小さな喫茶店を訪れました。

「いやぁ東京から来てくれたがぁ!
   ちょっと待ちよってよぉ。
     魚屋に聞いちゃおきね。」

海が荒れているにも関わらず
地元の魚屋さんが届けてくれた
新鮮なシラスがたっぷり乗った
ちりめん丼の定食は600円。

その尻尾がピンと立った
上等なシラスに添えられた
雨を纏った小さい花に
ご主人の心を感じました。
  おばちゃんありがとう。
◆小さな市場
 土佐の海岸線を後に檮原へ
海から山に舞台を移す前に
「久礼大正市場」に立ち寄りました。

ここに来たら欠かせないのが
黒潮町長自ら一本釣りに拘る
土佐沖近海かつおを乗せた
550円の「かつおどんぶり」。

冷凍物を使わない海鮮から選ぶ
里の土産はかつお一本2,000円から
生きているアオリイカは800円から(嬉々

◆雲の上の温泉
 檮原に上がるR197に沿った
新荘川もこの大雨で増水しています。

でも幸い国道に被害は無く
無事辿り着いた檮原の温泉で
汗を流す事にしました。

「どうも神様は観て下さっているんだね。」
           「ありがたいねぇ〜♪」
    鰹来る大土佐晴れの濤高し  福田甲子雄