猿板

遊山黒子衆SARUの記録

初冬の信州遊山 開田でのこと

開田高原

 毎年一度は必ず訪れている
私が信州で一番好きな場所「木曽路」で
今回も忘年会までの一時をtochikoと共に
開田高原で過ごすことにしました。
◆木曽のまほろ
 このシラカバの幹の白さを見て欲しい。
これほど美しい白肌のカバノキを
私は他で観たことがありません。

◆御神の湯けむり
 長距離運転で疲れた体を癒すには
開田高原御嶽明神温泉「やまゆり荘」の
天然かけ流し温泉(硫酸塩温泉)がいい。

古くから修験の山として崇められる山の麓
標高約1,400mから湧き出す湯に浸かり
今日は雪雲にある御嶽山を眺める時は
いつも全身で神の力を感じる一時です。

               
◆とうじ蕎麦
 冬の木曽路と言えば「お蕎麦」
挽きたて・打ちたて・茹でたて
三たての新蕎麦を味わえる「大目旅館」

開田が発祥と言われる「とうじ蕎麦」は
キノコ、野菜の出汁で蕎麦を温めながら
「つゆ」と「すんき」と共に頂くお蕎麦です。

この「すんき」と呼ばれる漬け物は
木曽で貴重だった塩を使わない
乳酸菌で発酵させたお漬け物です。

 tochikoにごめんして地酒で乾杯 (笑)

 挽き立て地粉の新蕎麦と薪の香り
日本で最も厳しい環境にあるこの里で
人と共に生きてきた本物の味は
他に越えるものは無いと確信出来る口福です。
    山国や新蕎麦を切る音迅し  井上雪