猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山登り 今年最初の雪

初雪

この冬最初の雪でした。
夜に降り続いた雨が雪に変わりました。


☆避難小屋のこと 
 無人であっても小屋の存在はとても有り難く感じます。

しかし、時にはそのがらんとした空間が
とても寒々と寂しいと感じる事もあります。
この日の小屋の中はとても暖かでした。
[

楽しい夜の終わりは
霙混じりの雨音を子守歌に
シュラフに潜り込みました。


☆おかめ岩のこと
 朝、玄関の扉を開けると期待通りの雪が(^^)


            
 辺りはガスに包まれていましたが
やがて切れるであろう変化の瞬間を楽しみに
おかめ岩のコルに登りました。
  おかめ岩
「その昔、上韮生に買い出しに来た祖谷の女性が
 躄峠を越えて帰る途中産気づき
 峠の東にある岩陰にて子供を産んだ。
 奥山とて、何の手当てもできず、母子ともにそこで命尽きたという。」
                 (1990年発行 高知の森林 より)

物資を担ぎ、この険しい峠道を歩かなければならなかったのですね。

ここからは
祖谷の深い山々や土佐に続く山脈
その向こうの太平洋まで見ることができます。
  祖谷を望む
  南を望む

 この雪はまだまだ根雪にはならないようです。
すっかり落葉した木々の間からは
暖かな陽射しが差し込み
あの白い世界が嘘のような暖かさ。

今年の初雪はいい思い出が出来ました。

    また一緒に歩きましょうね。


  初雪に日のゆきわたる雑木山  行方寅次郎