福寿草
家族の如く固まれり
福田蓼汀
◆西三子山(にしみねやま)
かつては知る人ぞ知る
静かな山だったようですが
福寿草の群生で知られ
多くの方が訪れる様になりました。
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◆会うために
頂を囲むように点在する
福寿草群生地へ向かい
尾根道からトラバースし
山腹の道へ入って行きました。
◆再会の時
杉以外何も生えない
薄暗い人工林を抜けた
明るい自然林の陽射しの中に
今年も福寿草は咲いていました。
その春を告げる小さいパラボラは
大地から太陽へと変わる
森のグラデーション。
◆大地の精霊
他との競争を避ける様に
痩せた大地に咲くこの花は
やがて土壌が形成され
その役目を終えるのでしょう。
この小さな命たちの懸命さが
今まで一瞬でも自分にあったか?
私は決して「はい」とは言えないようです。