猿板

遊山黒子衆SARUの記録

店長冬の剣山を行く 伝説の山

kurokoshusaru2007-01-08

 深田百名山の剣山は、
その名に似合わない、
なだらかな山容で、
「剣」の名の由来は、
安徳天皇が剣を奉納したとの説や、
ご神体「大剣岩」に由来するとも言われ、
その広い頂上は、山裾に逃れ住んだ
平家の落ち武者が馬の調教をした
「平家の馬場」と言われています。

 さらに平家伝説だけに止まらず、
ソロモン王の秘宝や、
ユダヤ超古代国家なども語られる
古のロマンの多い山です。

 ただその頂きへの登りは、
登山リフトも整備され、
最も登りやすい百名山の一つに数えられ、
がっつり登りたい方には、
多少物足りないかもしれませんが、
西日本第2位の標高からの眺望の良さや、
キレンゲショウマに代表される、
豊かな植生はこの山の大きな魅力になっています。

 冬期はシーズンオフで
リフトは休止ししていますが、
コースタイムは50分程度増しになるだけで、
逆にその懐深い森を静かに楽しむことが出来ます。

 その登りは見ノ残「剣神社」の境内から始まります。
登りはじめは、年末に降った雪が堅くしまり、
フィールド条件はいいとは言えませんでした。
靴のエッジをしっかり効かせ、
一歩一歩確かめるように進んで行きます。

 しかし私が今歩いている森は、
霧が美しくすべてを覆い、
ブナ達の木々が踊っているようにも見えます。

 その中でも一際大きなブナが、
優しく私を見下ろし、
迎えてくれました。
お邪魔しますよ(笑)

blog Rankingへ 眠る静かな森です。