猿板

遊山黒子衆SARUの記録

店長冬の剣山を行く 変化の時

道標

 登山リフトの終点「西島」に到着すれば、
一気に視野が開けてきます。
西には霧氷をまとった森の彼方に、
名峰「三嶺」が鎮座し、

 北には剣山の絶好のビューポイント
お隣の丸笹山がどっしり座っています。

 ここから頂に至る道は、いくつかあるのですが
今日はご神体を祭る「大剣神社」経由で登ることにしました。

 今回は、この標高に至って積雪が現れ、
やっと冬らしい風景になってきました。

 この剣山山系は四国では数少ない、
ツキノワグマの生息地でもあり、
他の動物の生息数も多い山域です。
今日はカモシカと一緒に歩いているようですよ。

 西島から1時間も歩けば頂上直下の
剣山ヒュッテと「剣山本宮」に至ります。

 この山頂の神社へのお参りが、
私の本年初詣になりました。
今年一年の登山の安全を祈願し合掌。

 ここからピークへは、
植生回復のために設置された
木道が導いてくれます。

 地面を踏めないのは残念なことですが、
年間十万人を越す登山者が訪れる事を考えれば、
仕方のないことかもしれませんね。
 さすがに遮るもののない頂は風が強いのですが、
天候回復の風であることは間違いなく、
時折ガスが切れ、美しい風景も見せてくれます。

 自然の変化の瞬間は美しいものですが、
時には厳しい一面を見せることがあります。

 人が関わり、すっかり様変わりしたこの山も、
この木道という人の関わりを経て、
再び変化の時を迎えるのでしょうか。

blog Rankingへ 風の中で