猿板

遊山黒子衆SARUの記録

アテにしないで猿的キノコ図鑑ノ一

kurokoshusaru2005-11-21

 秋の締めくくりに今年も楽しませてくれた
森の「木霊(こだま)」達紹介します。
ヌメリツバタケモドキ(キシメジ科 ツエタケ属)
 比較的若い(死んで間もない)ブナの倒木や、
生きている木の死んだ部分、中には地面に落ちた枝などからも発生します。
 姿は白いキノコで名前の通りヌメリがあり、
春から初夏にかけてのものは傘の色が黒っぽいものもあります。
ヒダがしわ状になり、柄は堅いので見分けはつきやすいと思います。
 どんな鍋にも合うキノコで、煮汁にヌメリが出て味が絡み、
他の素材を引き立てます。
さっと湯がいて酢みそ(白みそ100g酢45cc砂糖15g)で和えてもおいしく頂けます。
 綺麗な食菌で独特の食感が楽しめますが、
味が淡泊な為かあまり食べ方の研究が足りないみたいで、
よく見かけるキノコなんですが、採取している人はあまり見かけません。
でも大量に発生し、一度覚えればよく似た毒キノコは無いので(はず)、
識別が容易で、是非覚えて頂きたいキノコです。