猿板

遊山黒子衆SARUの記録

さっちゃんも中国万歳

kurokoshusaru2006-01-22

 我々が風邪で寝込んでいた次の日(元旦)、
トルファン市内で昼食を摂っていた時の事です。
ガイドのママトが
「今夜僕の友達の家で、ごはん食べてよ〜」
と言ってくれました。
  初めての海外で、
しかも現地の方の暮らしに直接触れることが出来る。
うわ〜い!嬉しい!それはありがたいお誘いでした。
夕方ママトの車で訪ねたそのお宅は、閑静なマンションでした。
玄関を開けるとそこは、
外の氷点下の気温が嘘のように温かく、
同じくらいに温かなご家族が迎えてくださいました。
 中に入って一番先に目に飛び込んできたのが、
部屋中に敷き詰められた色鮮やかな絨毯です。
トルファンに着いてから、
あちらこちらで目にしましたが、本当に綺麗。
きっとこれも奥様の花嫁道具だろう素晴らしい織物です。
 それに見とれていると、
真ん中のテーブルには所狭しと料理が並べられていました。
朝から仕込んでいたでいたと言う羊と野菜のスープに手作りのナン、
羊肉と野菜の炒め物、ドライ菓子に果物、etc・・
 言葉は通じませんが、なんとかコミュニケーションは取れます。
 ようこそようこそ!温まるからどうぞ、風邪が治るからどうぞと、
例の「飲んで」「食べていって」攻撃に、
身も心も熱〜くなり、体調不良もどこへやら、
汗をかくくらい温まり、おかげさまですっかり元気になりました。
 羊のスープは不思議な位臭みが少なく、
あっさりとしていて、塩味もちょうどよくスパイシーです、
バザールの屋台では見かけませんでした。
おいしい!と感激していると、どんどんおかわりを勧められるので、
三杯もいただきお腹一杯です。
 ウィグルはとても香辛料が豊富です。
家庭料理でもいろいろなスパイスをミックスして、沢山使うようです。
その微妙なバランスが絶妙!
又毎食、沢山沢山食べるので、
夏暑く(42度位になるそう)冬寒い気候でも元気なんだろうなぁと思います。
 そしてこのお宅にはなんと、120歳になられると言う
お祖母様もおられ、
 皆さんご一緒にウィグルソングの番組を観たり、
写真を撮ったりして楽しく過ごし、すっかり長居をしてしまいました。
 この日はあまりの大雪で遺跡探訪は行けなかったけれど、
忘れられない旅の思い出をもらった一日でした。
 「今度来る時は必ず家に泊まって下さい」
本当にゆるやかで、あたたかな人たちで、
河童が「この旅は人に会う旅だ」と言っていたのを実感しました。