天地始粛
てんちはじめてさむし
長く続いた天地の暑さがようやく収まるころ。
車を停めた側らに咲く
キンミズヒキが朝陽を受け
朝の空気に映えていました。
迎えてくれるミンミンゼミの合唱に
ツクツクホウシが重なって聞こえていました。
前回来た時咲き始めだったヒオウギ
いくつもの実になり
小さなモミジガサも咲き始め
峠には百合の花が
目立ちはじめ、草むらに白い彩りを添えていました。
まるで線香花火のような
カラマツソウにも出会えました。
帰り道
峠に立ち
乾いた風で汗を拭っていたら
ものすごい早さで側らを通り過ぎるオニヤンマ!
日本最大のトンボらしい勇姿
嬉しい出会いでした。
蜻蛉のあとさらさらと草の音 古舘曹人