昔から黒い土と泥の湿地があり
「黒沢」と呼ばれていたものが
「くろさわ」がなまって
「くろぞう」と呼ばれる様になった。
◆水が造ること
黒沢湿原は東・西・北に
標高600mあまりの山に囲まれ
南方は緩傾斜して水は松尾川へ下る。
◆命のこと
山中に出来た平坦地には
山から湧き出す水が流れ込み
年中一定の水量が確保される。
その環境は多種多様な命を育み
60種類以上の草木が花を咲かせ
蝶、トンボ、イモリなどが生息し
四季折々の風景を見せてくれる。
「今日は風があるき涼しいね」
そろそろ
夏菌のシーズンだな。
◆変わること
7月も半ばにかかるのに
以前の同じ時期と比べ
花数が少ないことに気がついた。
今まで気温が低かったせいか。
「草花は鹿が食べるし
盗掘もあっていかんわ」
以前湿原の手入れをしていた
年配の方から聞いたことがある。
しなやかなものにつかまり糸とんぼ 吉原一暁