この韮生越えの林道は
標高約1800mの山の南側にあり
日差しは日の出から2時間程遅くなる。
◆朝陽射す
朝陽は斜陽となって
林道に射し長い影を落とし
影から木々が浮かび上がり
山よりいづる
谷のしぶきが輝き舞う。
◆林道の果て
林道の果ては
手入れがされず荒れている。
その終点に立つ
道標から古の峠道にはいる。
◆分け入る
土佐と阿波を結ぶ峠道は
沢に添った急登から始まり
今も岩屋跡などが残っている。
そしてこの峠道は
私達が20年間通った道。
しかし今その姿はない。
春めきてものの果てなる空の色 飯田蛇笏