木の芽吹きには水が必要で
いつもこの時期は雪解け水が溢れるが
今冬雪が少なく今後の雨に期待したい。
◆深く分け入る
今日は地図から消えた
かつて杣人が炭焼きなどに使った
山麓の道に分け入ることとした。
◆三ツ葉躑躅
「咲いちゅう 咲いちゅう
今がちょうど見頃やね」
ツツジ科の落葉低木。
日本中部の山地に生じ
葉は広い菱形で3枚輪生。
春に若葉に先立ち紅紫色の美花を開く。
◆韮生越え
この昭和の頃の林道は
祖谷と物部を結んだ峠道に続く。
私達も宿にした沢沿いの岩屋は
窪みの屋根は煤で真っ黒になっていて
長く使われてきたことを感じさせる。
そんな峠道をさらに外れたところに
この森に幾つかある私達の居場所がある。
◆巨樹の根元
「まだまだ元気やね」
おそらくこの森一番の巨木
樹齢300年は超えるであろう大桂が
大地に根を広げ造った平坦地に帰った。
この樹は幾度かの土石流からこの地を守り
今日も私達を迎えてくれた。
◆日向ぼこ
「昼にして
少し寝ようか」
この日も近所のお寿司を頂いた。
囀りと沢音に包まれる処
今日も気持ちいい昼寝を頂いた。
有り難い ありがたい。
のどかさに寝てしまひけり草の上 松根東洋城