猿板

遊山黒子衆SARUの記録

朴の家の遊山 追記

結び目

 あの大雨災害の後
お父さん共と復旧した
登山道の木に結んだロープは
今もそのまま結ばれていました。
◆私の朴の家
 頂上だけ見ていた私の狭い視野を
大きく山麓に広げてくれた。
山の本当の姿を私に教えてくれたのは
天の頂にいらっしゃる山のお父さん。

◆あの日の朴の家
 草を刈り、薪を作り
共に汗を流したこと。

お客さんの布団を敷き
食事の構えをした夢の様な日々。
                     
その一つ一つの体験が
私達の心の肥やしとなりました。

◆本当の朴の家
 笹ヶ峰からの帰り道
お父さんに山の水をお供えしました。

山を下りられて10年になる
山のお母さんもお元気でした。


 「お母さん次はどこに行こうか?」



きっと天のお父さんもクロも
降りてきて一緒に歩いてくれるよ。
 そうだよね。お父さん。
   来世には天馬になれよ登山馬  鷹羽狩行