猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き 岳樺のこと

笹ヶ峰の笹原

 四国の山でこの木が現れれば
笹原はもうすぐです。 
☆赤樺の林
 笹ヶ峰の丸山荘を抜けると
ダケカンバの林が現れます。
今頃は葉が茂る薄暗い樹林帯ですが
幹の赤色は林を明るく見せてくれます。

 森林を抜け笹原に出たところ
丸山荘から見上げる頂上との中間に生きていた
大きなダケカンバは白骨樹になっていました。

 風の強さを感じさせる
曲がりくねったその体に
夏は緑の葉、冬は樹氷を纏った姿は
いつも頂きへの目印になっていました。

 丸山荘から見上げる
右上にその木があります。

☆振り返る
 その頃写した写真を引っ張り出してみました。
「真夏のダケカンバ」って書いてあります。
  そのまんまや・・。

四国の森の最前線に立ち
凛とした姿を見せてくれた岳樺。
その向こうには遺伝子を受け継いだ
若い林の緑が輝いていました。

                                   樺の花高きにありてみな眩し  深谷雄大