猿板

遊山黒子衆SARUの記録

涼風献上仕る「小田深山」 涼が流れる

小田深山

 小田深山の渓谷は
植林の多い四国にあって
手つかずの自然が残る
貴重な森を持っています。
◆水で継がれたもの
 太古から繰り返している
深い森が生み出す清流や沢風
この緑に安心感を覚えます。

◆水と関わるもの
 渓谷沿いには遊歩道が整備され
廻り岩や大蛇が住むと言われる淵など
多くの見所が点在しています。

 またここは標高1,000m以上の高地で
貴重な植物や野鳥などの出会いもあります。

◆水が造るもの
 何と言っても涼しいこと。
木が水を吸い上げる仕組みは
空気を冷やす仕組みでもあります。

                
 その涼の流れも木も霧も
そしてこの風景も水が姿を変えただけもの。

◆水は巡るもの
 地球は水の惑星という。
水を大地に止めるのは木々であり
水が育てているのは森なんだ。

その森の中に生態系が生まれ
私たち人間だって
ただ肉体をもらって止まっているだけ。

やがて水が姿を変えて巡る様に
命も大きな循環の中に還るだけのこと。
 そうか昨日は半夏生だったんだ。

                      木の揺れが魚に移れり半夏生  大木あまり