猿板

遊山黒子衆SARUの記録

和宏さんの花巡礼「皿ヶ峰」 承

ウワバミソウ

 山菜としても知られる
ウワバミソウが若葉を出し始めた。
名称はウワバミ(大蛇)の住みそうな
水辺や湿地帯で自生することに由来する。


◆水が豊かであること
 見上げれば同じく水辺を好む
サワグルミやカツラが生きている。
 「伏流水があるがやないが」
どうもその様だね。



立夏の節(5月5日頃)
   透き通った光のなか
  木々の葉が柔らかな薄緑色から
  鮮やかな緑色へと変わる。
                     
  木立の奥から優しい水音が聞こえてくると
  あちらこちらから蛙が夏の歌を歌い始め



  五月晴れの空のもと
  元気に夏が立ち上がる。


         
 やはり私は
四季のうち新緑の頃が
一番気持ちがいい。
                    
◆若葉萌ゆる
 広葉樹林から北を見れば
県都松山市が眼下に広がっている。
人と自然の距離はこの位がいい。



「新緑が始まると
  空気が変わるね」


             
 森は生きてる。
人も草も鳥も生きている。
 そして命は巡る。
                     


  竹筒に山の花挿す立夏かな  神尾久美子