猿板

遊山黒子衆SARUの記録

普賢様のお祭へようこそ 木霊と踊る

ふげんさま

 「よう来てくれたのぉ。」
ケンジさんが声を掛けてくれました。
ケンジさんは地元の猟師さんで
私の山の師匠でもあります。
◆信仰であること
「普賢さまは踊りが好きな神様じゃき
 みんなぁが賑やかにしてくれたら
 普賢さまも喜んでくれらぁ。」

◆無垢な心のこと
 ここに来てくれて嬉しいと語る心が
構えて下さる手作り料理の一つ一つに
込められている様に感じます。

厳しい環境にあるから「助け合う」
ものが乏しいから「分かち合う」事は
災害も含め自然と対峙して共に生きてきた
日本人が培った「心」だと思っています。

◆木霊であること
 そんな日本で最も深い処で
私達を待ってくれる澄んだ瞳は
この山に生きる木霊の様に感じます。

でも道の草刈りからお堂の修繕や掃除
そして訪れる人を迎える料理などは
現金収入が限られた山間部で生きる
6名の方だけで運営されています。

◆迎えられること
 そんなお祭を維持していく事が
笹上の人たちにこれ以上の負担にならぬ様に
これからも長く付き合って行ける様に

迎えられる側も心を持ち寄る事が
これから大切になると私は考えています。

 「来年も来てよ!!」
木霊の笑顔と信仰を大切にする心を持って
来年もこの居場所に帰りたいと思っています。
 皆さん。ほんとにありがとうございました。

                       いざさらば暑さを忘れ盆踊り  良寛