猿板

遊山黒子衆SARUの記録

普賢様のお祭へようこそ 祭りのこと

普賢堂への道

普賢菩薩」梵名: サマンタ・バドラは
大乗仏教における菩薩の一尊。
サマンタ・バドラとは「普く賢い者」の意味で
世界にあまねく現れ仏の慈悲と理知を顕して
彼が人々を救う賢者である事を意味しています。
◆明賀のこと
 普賢菩薩を祭る全国的に珍しい仏堂が
高知県香美市旧物部村の土佐矢筈山の山麓
標高750mの明賀地区にあります。

明賀は夏は涼しい所ですが大雨が降れば
山深い沢は荒れ孤立する事も度々あり
冬は長く寒さは厳しくまた平地も乏しい。
そんな自然と共に今も3人の方が暮らしています。

◆普賢様のお祭のこと
 その明賀を含む笹上地区の人々を
ずっと見守ってきたのが普賢様で
その普賢堂の歴史は300年を越えます。

そこで毎年旧6月23日の晩に盆踊りが行われ
一昔前は山を越えた徳島県の人々まで訪れ
夜店も多く踊り手は数百人にもなる
ずいぶん賑やかなお祭りだったと言います。

◆仏様に祈ること
 今では知る人すら少なくなり、
私達が15年前初めて参加した時には
踊り手も10人ぐらいの祭りになっていました。

でも明賀の人々は踊りが好きという普賢様の為に
人が減ろうと高齢化が進もうと何のその
夜遅くまでそれはそれは楽しそうに踊り
私達も毎年参加させて頂いてます。

さあ今年も普賢様に手を合わせ
去年の山での無事故にお礼を申し上げ
我々も笹上の方と共に今年の無病息災を願い
普賢様に喜んで頂く踊りを奉納致しましょう。
  ひとりづつ灯を浴びてゆく踊かな  佐久間慧子