猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2011年初詣遊山 冬の朝のこと

霊峰剣山

 雪嶺が空のグラデーションに現れ
山間の風景が目覚めるころ
凍てつく河を一頭の牡鹿が渡る姿を見た。
◆凍てつく朝
 平成23年の四国山はじめは
和宏さんと霊峰剣山頂上にある神社に
初詣に登る事にしました。

◆眠る森
 霊峰「剣山」への登山は
標高1,410m古の見ノ越峠にある
剣山神社の境内から始まります。

修験道であった登山道が抜ける
ブナの森はいま冬の眠りにあり

木々のシルエットの向こうに
神々の峰を照らす朝が見えています。

◆雪の止まり木
 標高が上がり森の主役はブナから
ツツジやリョウブ達の中低木に変わり
鳥の様に丸まった無数の雪玉が
その細かい枝に止まっていました。

風も穏やかな小春日和に包まれ
陽を浴びた無数の鳥が舞い降りる
静かな風景に出会う事が出来ました。

雪の華
 雪面は融解と凍結を繰り返し生まれた
沢山の雪の華が咲き輝いていました。

その白い光を放つお花畑の彼方に
雪を纏う女神さまが微笑んでいらっしゃいます。

                           雪嶺よ日をもて測るわが生よ  相馬遷子