猿板

遊山黒子衆SARUの記録

鷲尾山へ登ること 天災のこと

待つとき

 鷲尾山の頂上で待つtochikoと合流し
大津波警報の状態が落ち着くまで
お昼を食べながら待つことにしました。
◆大きな天災であったこと
 今回のM8.8は1900年以降6番目の規模だと言う。
ちなみに第1位は1960年のチリ地震(M9.5)。
2004年には第2位となる大規模な
スマトラ島沖地震(M9.1〜9.3)が発生しています。

◆天災は忘れた頃にやってくる
 物理学者の寺田寅彦博士は
比較的安定している西欧の自然と違う
きわめて不安定な日本の自然は
予測のつかない脅威をひきおこす。

その脅威の典型が地震津波、台風であり
日本にはその経験から自然に従順に生きる知恵が生まれ
自然を師として学ぶ謙虚な態度が育まれた。

そんな我々祖先の科学は自然の前に首を垂れ
対症療法的で非攻撃的な性格を育てたと
災害が多かった土佐出身の研究者は残してくれました。

◆憂い思うこと
 1960年に発生したチリ地震津波
17,000キロメートル離れた高知県でも
甚大な被害を受けています。

平野官房長官は今回のチリ巨大地震に伴う
日本国内の避難指示対象者のうち
実際の避難者の少なかった事を指摘していました。

 こんなことで良いのだろうか?
そんな事を考えながら小春日和の山頂で
太平洋を眺め過ごした休日でした。

   「災難に逢う時節には、災難に逢うがよく候
     死ぬ時節には、死ぬがよく候
      是はこれ災難をのがるる妙法にて候」   良寛