猿板

遊山黒子衆SARUの記録

河童の日々遊山 持続すること

田んぼ

 今年始まった山下農園の稲作。
子供達と共に入った水田の感触に
何か懐かしものを感じました。
里山という環境
 里山の風景とは言え
元々は人の自然破壊によるもの。
でも日本人はそこに新たな生態系を造り
持続可能な環境を生み出しました。
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◆雑草と言う草はない
 草ボウボウの畑は
山下さんの新しい試みです。
このエン麦は野菜と共に育ち
収穫と共に土に還す為に植えたもの。

それは他の草の生育を押さえながら
土壌に必要な水と気温を一定に保つ。
また野菜を食べる昆虫の天敵
カエルや蜘蛛などの住処にもなります。

◆自然に則した農法
エン麦は人が持ち込んだものですが
この環境とお天道様で育ち
生態系を持つ小さな森となり
やがて土に還り循環する。

この小さな環境造りは
マルチシートなどの化石燃料に頼らない
かつて日本人が繰り返してきた
自然を利用した農業を目指すもの。

◆無用の用
循環する生態系のある原風景を
人為によって回復すること。

その持続性のある環境には
「人が生きられる」という安心感が生まれ
心も豊かにしてくれる様に思います。

             雨蛙見ゆるがごとく鳴きにけり 日野草城