新緑、紅葉、雨上がり
四季を持ち移りゆく日本の風景は
変化の時に輝くことが多いもの。
◆水輝き
霧に沈む中七番の森
それは視野だけでなく音まで覆い
たとえ植林の中にあっても
美しい風景を見せてくれます。
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雪、雲、霧と姿を変え
幹、蔓、葉や花を輝かせる“水”
それは日本の風景の主役なのでしょう。
◆木々が咲き
木々の花は控えめです。
春を喜び歌う野の花も良いものですが
楚楚とした森の花達は
霧を纏った新緑によく映えます。
<シロモジ>
<ムシカリ>
枝の節に集まる水滴が
花のようにも見えました。
<クロモジ>
◆水うまれいずる
ここは四国三郎“吉野川”の源流域です。
良い森は水を蓄え川を生む。
雪解けと共に目覚め始めた森は
沢山の“しずく”に溢れ
これらが集まりやがて大河となる。
<ヤブレガサ>
◆柞の森は母の森
森はその恵を水に託し
大地を潤し、海を育て、命を養う。
人を含む生き物にもっとも大切なものは
良い水を生む“森”であると考えます。
分け入っても分け入っても青い山 種田山頭火