猿板

遊山黒子衆SARUの記録

冬の終わりに 後編

眺望

 四国のブナ帯は
標高1,200mから始まります。
◆境のこと
 標高500mを一気に登り
冬眠中のブナ帯に入れば景色が開け
石鎚山系の山々が目線に広がります。
その峰々の頂付近には雪が白く光っていました。
 blog Rankingへ
◆残雪のこと
 テン場「ブナのコル」は標高1,500m。
この標高からダケカンバが現れ
雪質も変わり「残雪」が道を覆い
今年最後であろう雪歩きが始まりました。


 石鎚の南に位置する「面河山」に至り
道が尾根の北側を巻き始めます。
堅く締まった残雪は崩れる心配はありませんが
結構スリリングな箇所もあります。

◆南尖峰のこと
 進むごとに霊峰の天を刺す峰が迫り
「やっぱり違うなぁ・・・」
四国で唯一森林限界を持つ岩稜。
その姿は間違いなく西日本を代表する名山。

「四国の主役は、やっぱりあんたや!」
八田さんアングルや北壁も良いけど
南から眺める南尖峰の迫力は圧倒的でした。


◆鎮めること
 長い道の休憩ポイント「愛大小屋」
その石鎚側に開けた視野は絶品です。
ここから頂までは1時間ぐらいですが
頂に登ってはこの姿を楽しむ事はできません(笑)

 我々は何処を目標にしようが
その課程を楽しむ「遊山」です。
“行く先に我が家ありけりカタツムリ”
ここが今日の居場所となったようです。
 至福の時