猿板

遊山黒子衆SARUの記録

冬の終わりに 前編

向かう

 石鎚に向かうR33は桜が咲き始め
眼下に見える四国太郎「吉野川」は
雪解けの水を集め水嵩を増していました。
◆一期一会のこと
 SARU冬季限定ルートが
石鎚山の西にある無名峰(1,866mに)あります。
縦走路が山腹をトラバースする頂は
雪の付着がないと登ることが出来ません。
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 八田さん達の情報に一途の望みをみましたが
この増水では叶わないようですね。
まあ、これが今日の一期一会なのでしょう。
気持ちを入れ替え「面河遊歩道」を歩き始めました。

◆その道のこと
 標高差1,200mの石鎚山面河ルートは
四国で最も長い道の一つで
石鎚山裏参道」と言われる古い信仰の道。
深田久弥さんもこの道を使われました。

 長い道のりは石段から始まります。
それは登山者には敬遠されがちですが
苔むし風景に同化する石積みに感じる
人の関わりを私は心地よく感じます。

◆その森のこと
 登山口から始まる自然林は
温帯照葉樹林から亜寒帯のモミ・ツガ帯まで
四国の全ての植生があると言われ
今日の冬枯れた風景には朝日が差し込んでいました。

 この信仰に守られた森は
植林の多い四国では貴重な存在です。

◆その頂のこと
 長い急登を登り稜線に出れば
今回我々が目指す面河山の向こうに
天を突き刺す石鎚山「南尖峰」が
圧倒的な存在感で現れました。
 ただいま