猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き Yさんのテン場で

モミジ谷

★風のピーク
 Yさんのテン場は、頂上から北に下った
「もみじ谷」の入り口にありました。
ここは、風の強い頂上と違い穏やかで、
瀬戸内から巻き上げられた雪が集まる、
雪の深い場所でもあります。
今夜の宿SARUドームはここに張る事にしました。

★雪洞
 テン場の少し上に、雪洞のポイントがあります。
Yさんのアドバイス
初めて雪洞ビバーグを経験したのもこの場所でした。

 おさむと3人がかりで2時間、
夢中になって、掘りすぎてしまいYさんに
「広げすぎですね〜」って笑われたっけ。
雪を伝って冬眠中の笹の香り、
雪のトンネルの暖かさ・・・。
翌朝目覚めたら天井が下がり、
驚いたのもいい思い出です(笑)

★RYO
 静かな雪のテン場は、
ゆっくり暮れて行きます。
入り口を全開に、
ただただ白い外の風景を眺め過ごしました。

 RYOは当時、丸山荘でのYさんを偲ぶ会で
数十人分ものまかないを引き受け、
台所を仕切ってくれました。
 この日のメニューもその時使ったものをと
アレンジしてくれました。

自家製ネギソースをたっぷりとかけた「ゆで豚」
(香味野菜がとても効いていました)
特製肉団子入りキムチ鍋・・・。
お腹いっぱいです。

★バーナー
 Yさんの形見のガソリンバーナーに
10年ぶりに火が入りました。
固形燃料の燃える懐かしい匂いがテントに漂い
お酒を酌み交わすと
Yさんもそこで一緒に笑っているような気がしました。

blog Rankingへ 冬眠中のYさんと共に