剣山に続く稜線が見えた。
この山域はテント指定区域はなく
どこに張っても咎められる事はないが
個々の良心は求められる。
◆眺望良し
森を抜け笹に覆われた
白髪山の頂上部に出る。
昨日の雨と風で空気が澄んで
太平洋まで望むことが出来た。
白髪山の急峻な斜面。
私はこの高度感が好きだ。
◆白髪山山頂から
取りあえず白髪山山頂で
ザックを下ろし一本立てた。
今晩は穏やかそうだし
白髪分岐小屋前はどうでしょう。
「いいですよ
そうしましょう」
◆縦走路のこと
白髪分岐を目指し
三嶺に続く縦走路に入る。
ここからカヤハゲまでは
鹿が多く集まり笹はなくなり
枯死した樹木が目立ってきた。
しかし人間が思うほど
自然は弱くないよと
バイケイソウは語ってくれた。
死は春の空の渚に游ぶべし 石原八束