猿板

遊山黒子衆SARUの記録

和宏さんの花巡礼2017「阿佐尻山」 日向ぼこ

杖をつく

 私達は稜線にある
山野草の群生地を目指し
足場の悪い急斜面を登り始めた。


◆思い切ること
 しかし斜面は凍った残雪の上に
新雪が乗りスリップしやすい状態だった。
 「アイゼンを置いてきましたね」
この時期アイゼンは必携でしたね。



 この様子で花は期待できないし
ここで下ってお昼にしましょう。
                  


◆日向のこと
 お昼の場所に
太子堂の軒下をお借りした。
                    
 土佐の田舎寿司
阿波はアゲカツとトマト。
いつもの持ち寄りを広げた。



寒い時期は温かい豚汁がいい。
根菜と豆(味噌)と少々の肉。
猿本来の食事はこれ位が正しいと思う。
                     
そして日光を浴びること。
この日のお天道さまは
実に気持ち良く感じた。



◆浸ること
 帰りに立ち寄った
徳島一の泉質とも言われる
三好市池田町の山間の湯松尾川温泉
ぬるぬるツルツルのアルカリ性単純硫黄泉。



10人も入れば満員の小さな温泉だが
この狭い空間に落ち着きを感じる。
 「今年も花巡礼が始まりますね」
                    
 仕上げは一杯700円の祖谷蕎麦。
このささやかな楽しみも贅沢なんだろう。
 私はこんな遊山がいい (^_^)



                   弥陀のごと耳目をやすめ日向ぼこ  井沢正江