猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2012春の信州遊山 高遠のお花見

高遠へ

 江戸の宿場街を後に峠を越え
桜の名所伊那高遠に向かいました。
この地も何度訪れたことだろう。
◆高遠さくら祭り
 1,500本の桜がある高遠城址公園
天下第一と呼ばれる桜の開花には
毎年大勢の見物客で賑わいます。

◆兵どもが夢の跡
 諏訪氏一門高遠氏の居城だった高遠城
戦国から江戸時代まで度々城主が変わった夢の跡。
明治維新で建物は解体取り下げとなった城址
太鼓櫓などが再建され今にその夢を伝えています。

城山を埋め尽くすタカトオコヒガンザクラ
ソメイヨシノなどと比べ花弁は小さめですが
濃いピンクがかった色をしているのが特徴です。

◆桜に集うこと
 バラ科の植物が出す香りの構造は
人の苦痛を和らげ快楽感を与える
脳内モルヒネβ-エンドルフィンに
似ていると言われています。

バラ科である桜も人の心を癒してくれる。

この桜の効能を体験的に知っていた
私達の先人は桜の元に集まり
人と人の絆を結んで来た様に感じます。

◆桜に乾杯
 「食うちゃん、きぬさん、乾杯!!」
今年もこの高遠の桜の元で会えた事に感謝。

つまみは伊那名物「ローメン」で。
このローメンは蒸した太めの中華麺に
マトンなどの肉と野菜を炒めを加えた
長野県伊那地方の特有の麺料理です。

そんな居場所高遠にまた来年も
いえ、これからずっとこの桜の元に集い
新たな四季を歩み始めようね!
   ほろ酔いの足もと軽し春の風  良寛